あの大ヒットアニメ「鬼滅の刃」で描かれた無限城のモデルではないかと噂されている旅館があるのをご存知でしょうか。SNSで話題になったその場所はどこにあるのかというと、実は福島県の会津芦ノ牧温泉にある大川荘という老舗旅館なのです。
まるで異空間に迷い込んだかのような吹き抜けのロビーや、中央に浮かぶ浮き舞台は、ファンならずとも息を呑むほどの迫力があります。実際に宿泊してあの世界観に浸りたいという方や、似てるスポットで写真を撮りたいという方も多いはずです。
でも、いざ行くとなると予約の方法や値段の相場、あるいは日帰り入浴でも三味線の演奏が見られるのかといった点が気になりますよね。アクセス方法や周辺の観光情報も含めて、実際に訪れる前に知っておきたいポイントを詳しく調べてみました。
記事のポイント☝️
- 無限城にそっくりな浮き舞台や吹き抜け構造の秘密がわかります
- 三味線の演奏時間や日帰り利用時の重要な注意点を理解できます
- 絶景露天風呂や会津の美食など旅館本来の魅力を知ることができます
- 失敗しないアクセス方法や宿泊予約のコツを押さえることができます
無限城のモデルと噂される旅館の全貌

ここでは、なぜこれほどまでに「似ている」と話題になっているのか、その建築的な特徴やファンを惹きつける演出について深掘りしていきます。場所の詳細はもちろん、撮影したくなるスポットの魅力についても見ていきましょう。
場所はどこ?福島県会津の大川荘
まず最初に、この話題の旅館がどこにあるのかをはっきりさせておきましょう。その場所は、福島県会津若松市の「会津芦ノ牧温泉」にある「大川荘」です。

会津若松といえば、鶴ヶ城や白虎隊で有名な歴史ある街ですが、そこから少し南へ下がった渓谷沿いに芦ノ牧温泉はあります。大川荘は創業60年を超える老舗で、地元では知らない人がいないほどの名門旅館なんです。「無限城のモデル」として話題になる前から、その棚田のような露天風呂や豪華な内装で評価されていた素晴らしいお宿なんですよ。
公式には「モデル地」とは公言されていませんが、そのあまりの類似性からファンの間で聖地として定着し、旅館側もその反響を好意的に受け止めているようです。
鬼滅の刃に似てる浮き舞台と三味線

大川荘が「無限城に似てる」と言われる最大の理由は、なんといってもロビーに入った瞬間に目に飛び込んでくる「浮き舞台」の存在でしょう。
広い吹き抜け空間の中央に、あたかも水面に浮いているかのように独立した舞台が配置されています。これ、作中で鳴女(なきめ)が琵琶を弾いていたあの場所にそっくりだと思いませんか?物理的に回廊から切り離されている配置が、あの独特の浮遊感を完璧に演出しているんです。
さらに驚くべきは、ここでは実際に三味線の生演奏が行われているという点です。作中では琵琶でしたが、和服姿の演奏者が中央の舞台で弦楽器を奏でるシチュエーションは、まさにファンが求めていた光景そのもの。この演奏はアニメ化以前からの伝統的なおもてなしだそうですが、今となっては作品の世界観とシンクロする奇跡的な演出となっています。
三味線の演奏は毎日16:00〜18:00に行われます。チェックイン後の夕食前にこの幻想的な音色を聴くのが最高の過ごし方ですね。
吹き抜け構造が無限城そっくりな理由
浮き舞台だけでなく、それを包み込む空間全体が「無限城」の迷宮性を感じさせる作りになっています。
大川荘のロビーから下層階にかけては、大規模な吹き抜け構造になっており、木造の階段や回廊が縦横に交差しています。上から見下ろしたり、下から見上げたりすると、まるでエッシャーのだまし絵のように視線が交錯し、奥行きがわからなくなるような錯覚に陥ります。
鉄筋コンクリートの大型旅館でありながら、内装にはふんだんに木材が使われており、格子状の手すりや柱が並ぶ様子は、大正時代を舞台にした作品の「和風モダン」な雰囲気とバッチリ合います。この「複雑な立体構造」と「木の質感」が組み合わさることで、あの底知れぬ無限城のリアリティを生み出しているのだと思います。
撮影スポットやコスプレの可否

これだけ素晴らしいロケーションだと、どうしても写真を撮りたくなりますよね。特に浮き舞台を上層階の回廊から見下ろすアングルは、作品の構図と重なる絶好の撮影スポットです。
「コスプレをして撮影したい!」という方もいるかもしれませんが、大川荘はあくまで一般の宿泊施設です。コスプレ撮影専用のスタジオではないため、他のお客様の迷惑にならない常識の範囲内で楽しむ必要があります。
とはいえ、和装や作品をイメージした着物で宿泊されているファンの方も多く見受けられます。ロビーの雰囲気だけで十分に絵になるので、ちょっとした「バウンドコーデ(キャラクターをイメージした私服)」で訪れて、さりげなく記念撮影をするのが粋な楽しみ方かもしれませんね。
大川荘以外に似ている温泉との比較

「他にも似ている場所はないの?」と気になって調べてみましたが、やはり宿泊施設としてこれほど完成度が高い場所は他に見当たりません。
例えば、藤の花で有名な「あしかがフラワーパーク」や、岩を切った伝説に似ている「一刀石」などは有名な聖地ですが、これらは観光スポットであり、その世界観の中で「寝食を共にする」ことはできません。
一方、大川荘の凄さは、「無限城のような空間に泊まれる」という点に尽きます。博物館やセットではなく、実際に機能している温泉旅館だからこそ、温泉に入り、美味しい食事を食べ、その余韻に浸りながら眠るという、没入感の深い体験ができるのです。これは他のスポットでは味わえない、唯一無二の価値だと言えるでしょう。
無限城のモデル旅館の予約と宿泊ガイド

「行ってみたい!」という気持ちが高まってきたところで、ここからは具体的な予約方法や、日帰り利用の落とし穴、アクセスの注意点など、実用的な情報をお伝えしていきます。
楽天トラベルで宿泊プランと値段を確認
宿泊予約をするなら、個人的には楽天トラベルなどの大手予約サイトを利用するのが手軽でおすすめです。ポイントも貯まりますし、プランの比較もしやすいですからね。
大川荘の客室にはいくつかタイプがあり、予算や目的に応じて選べます。
| 館・タイプ | 特徴 | おすすめ層 |
|---|---|---|
| 月見亭 | スタンダードな和室。リーズナブルな価格設定が多い。 | 友人同士、コスパ重視の方 |
| 宵待亭 | ワンランク上の和室や和洋室。掘りごたつ付きなども。 | カップル、記念日旅行 |
| 桐の間 | 最上級の貴賓室。総檜造りなど贅沢な空間。 | 特別な日のお祝い |
値段は時期やプランによりますが、一般的な平日であれば月見亭などは比較的利用しやすい価格帯から出ています。人気宿なので、連休や紅葉シーズンなどは早めのチェックが必須ですよ。
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日帰り入浴の料金と時間の注意点

「宿泊は難しいけど、日帰りで雰囲気だけ味わいたい」という方もいると思います。大川荘では日帰り入浴も受け付けていますが、ここで重大な注意点があります。
日帰り入浴の利用時間は、基本的に11:00〜15:00(最終受付14:00)となっています。料金は大人1,500円(※価格は変動する可能性があるため要確認)ほどでタオルも付いてくるので手ぶらで寄れるのですが、先ほど紹介した「三味線の演奏」は16:00から始まるのです。
ここが最大の落とし穴!
日帰り入浴の終了時間は15:00、三味線演奏の開始は16:00です。つまり、入浴のみの日帰り利用では、あの三味線の生演奏を聴くことができない可能性が高いのです。
ロビーの浮き舞台を見ることはできますが、演奏付きの完全な「無限城体験」を求めるなら、やはり宿泊するか、時間を調整できる日帰り会席プラン(要予約・日曜日のみ等の制限あり)を検討する必要があります。
絶景露天風呂と食事の口コミ評判

せっかく温泉旅館に来たのですから、お風呂と食事も存分に楽しみましょう。大川荘の温泉は、ただの温泉ではありません。
特に有名なのが「四季舞台たな田」という露天風呂です。その名の通り、棚田のように段々になった浴槽が特徴で、どの段に入っても前の人の頭が邪魔にならず、眼下に広がる渓谷の絶景を独占できます。また、「空中露天風呂」という、清水の舞台のように空中に突き出したお風呂もあり、ここでも浮遊感を味わえます。
食事に関しても、会津地方の郷土料理をふんだんに取り入れたビュッフェや会席料理が評判です。ライブキッチンで出来たての料理を楽しんだり、地元の日本酒を味わったりと、聖地巡礼以外の満足度も非常に高いのが嬉しいポイントですね。
アクセス方法と送迎バスの予約

最後にアクセス情報です。首都圏から行く場合、電車と車のどちらが便利でしょうか。
電車の場合
浅草方面から東武鉄道の特急「リバティ会津」に乗れば、乗り換えなしで会津田島駅や会津若松方面へ行けるので非常に便利です。最寄駅は会津鉄道の「芦ノ牧温泉駅」になります。
駅から旅館までは無料送迎バスがありますが、これは完全予約制です。宿泊日の前日までに電話予約が必要なので、忘れずに連絡しておきましょう。
車の場合
東北自動車道の白河ICや、磐越自動車道の会津若松ICからアクセスします。ただし、冬場(12月〜3月頃)に行く場合は要注意。会津は豪雪地帯なので、スタッドレスタイヤの装着は必須です。雪道の運転に慣れていない方は、安全のためにも電車と送迎バスの利用を強くおすすめします。
無限城のモデル旅館で非日常を体験

大川荘は、単に「無限城に似ている」というだけでなく、建築美、温泉、料理、そしておもてなしの心が揃った素晴らしい旅館です。作品のファンにとっては、あのアニメの世界に物理的に入り込んだような感動を味わえる場所であり、温泉好きにとっては極上の癒やしスポットでもあります。
三味線の音色が響き渡る吹き抜けのロビーに立てば、日常の喧騒を忘れて物語の主人公になったような気分になれるはず。ぜひ次の旅行計画に、この会津の「リアル無限城」を加えてみてはいかがでしょうか。
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